宿曜道は符天暦を用いて占いや祈祷を行うものである。
インドで生まれた占星術が中国へ伝わり、さらに中国へ留学した僧が日本に持ち帰ってきたもので、密教占星術ともいう。
符天暦
符天暦は唐の曹士蔿が編纂した暦法である。
天徳元年(957)に僧日延が中国から持ち帰ってきた。
生まれたときの九曜(七曜+計都星、羅睺星)の位置を十二宮位天地図に表して運勢を占った。
占いの結果が悪ければ、祈祷を行った。
計都星と羅睺星は、インド天文学の白道と黄道が交わる点にあると考えられていた架空の星である。
参考資料
- 高平 鳴海「図解 陰陽師」新紀元社、2007年
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