監獄塔における七つの大罪はクリプターに対応しているというのは有名な話ですが、その一方で「裁きの間」に現れるサーヴァントはビーストの暗喩なのではないか?という説です。
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大前提として、七つの大罪はビーストの理とは異なるもので直接的な関係はありませんが、クリフォトの樹や創世記と同じように(水面下で)七つの大罪もビーストに対応している、というのが個人的な考えです。
具体的には、七つの大罪とビーストは以下のように対応していると考えています。
(大罪の順番は監獄塔イベントでの登場順)
- 嫉妬
- 色欲
- 怠惰
- 憤怒
- 暴食
- 強欲
- 傲慢
- ビーストⅣ
- ビーストⅢ
- ビーストⅡ
- ビーストⅤ
- ビーストⅥ
- ビーストⅦ
- ビーストⅠ
またビーストは人類が乗り越えるべき障害として立ちはだかりますが、監獄塔イベントもまた七つの大罪を司る裁きの間の支配者を倒して、塔から脱出します。

『嫉妬』の大罪とビーストⅣの『比較』
『嫉妬』の具現・ファントム
裁きの間に『嫉妬』の具現として現れたファントムは

さらに、

ビーストⅣ『比較』のキャスパリーグ
『比較』の理を司るビーストⅣのキャスパリーグは、マーリンから「美しいものに触れてきなさい」と言われて塔から追い出されています。

また、クリフォトの樹においてビーストⅣに対応している悪徳は『醜悪』です。
(対応するセフィロトは『美』)
そして、キャスパリーグは並行世界において”霊長の殺人者(プライミッツ・マーダー)”として存在し、人類に対して絶対的な殺害権を持っています。

なので、キャスパリーグは「美しいものを求める化け物」であり「醜悪な殺人者」でもあります。
『色欲』の大罪とビーストⅢの『快楽/愛欲』
『色欲』の具現・フェルグス
裁きの間に『色欲』の具現として現れたフェルグスは

ビーストⅢ『快楽/愛欲』の殺生院キアラとカーマ/マーラ
ビーストⅢ/Rの殺生院キアラは
地上のすべての動物を快楽によって救い、またその快楽の受け皿になって最高の救済を求め、七十億の命をただ自分(ひとり)の為に使い、絶頂を迎えようとしたもの。
(ビーストⅢ/Rのマテリアルより)
です。
また、ビーストⅢ/Lのカーマ/マーラは
『自分に全ての愛を向けさせる』その獣とは方向性が真逆な、しかし同じ愛欲の、『自分が全てに愛を与えるー即ち、全ての(本来、愛しい人に向けられる)愛を奪う』獣の幼体として、彼女はここに顕現する。
つまり、キアラは『自分に全ての愛を向けさせる』獣で、カーマも『全ての愛を奪う(=自分に全ての愛を向けさせる)』獣なのでビーストⅢ/RとビーストⅢ/Lの両者とも、その本質は『全人類の愛を独占しようとする』獣になります。
また、”煉獄の悪魔”について
ビーストⅢは摩羅の角をもつキアラとマーラに針が傾くと人類悪になるカーマでLRともマーラで共通していますが、マーラは仏教において天魔と呼ばれる存在であり、天魔とは悟りを邪魔する悪魔のことです。
仏教の最終目的地は「欲を捨てること」なので、釈迦の悟りを妨害したマーラは天魔として扱われています。
『怠惰』の大罪とビーストⅡの『回帰』
『怠惰』の具現・ジル・ド・レェ(キャスター)
『怠惰』の具現として現れたジル・ド・レェは

ビーストⅡ『回帰』のティアマト
ティアマトが持つスキル『生命の海:EX』について
黒泥に囚われ、海中に沈んだ者は自己改造、生態変化、生態融合、個体増殖といったスキルがランダムに付加される。海から地上に出る際にはビーストⅡと細胞クラスでのギアス……塩基契約(アミノギアス)しなければならず、自動的に人類の敵になってしまう。
(マテリアルより)
黒化した牛若丸やラフムに変えられたウルク住民たちが「魂を咀嚼された」ものに当たるのかな…と思います。
『憤怒』の大罪とビーストⅤ
『憤怒』の具現・ジャンヌと巌窟王
『憤怒』の具現として現れたジャンヌは


ビーストⅤのコヤンスカヤと誰か
ビーストⅤが濃厚なコヤンスカヤは、玉藻の前が切り離した8本の尾がそれぞれに意思を持つようになったアルターエゴ『タマモナイン』の一人、タマモヴィッチです。
タマモヴィッチの大元である玉藻は

また、遥かな昔に在った玉藻の姿である金色白面も

と言っています。
ジャンヌは主に裏切られた者で、玉藻もまた主(鳥羽上皇)と人間(討伐軍とか)に裏切られているので、『憤怒』の具現であるジャンヌはコヤンスカヤに対応していると思われます。
そして、巌窟王が対応しているビーストⅤの片割れについて
ビーストⅤは情報が少ないのでなんとも言えませんが、
おそらく「島流しにされた」とか「復讐と関係がある」人なのではないかと思われます。
『暴食』の大罪とビーストⅥ
『暴食』の具現・カリギュラ
『暴食』の具現であるカリギュラは


ビーストⅥのマザーハーロット
ビーストⅥはLRが存在していて、アーサーの「Lの瘴気、Rの残り香」発言から
L=黙示録の獣、R=大淫婦バビロンと思われます。

ネロは大淫婦バビロンと同一視されていて、この大淫婦バビロンは黙示録の獣に跨りマザーハーロットとなるのですが、裁きの間でカリギュラに呼応する”獣”であるフォウくんが黙示録の獣の役割をしていると考えられます。
『強欲』の大罪とビーストⅦ
『強欲』の具現・天草四郎
『強欲』の具現として現れた天草は巌窟王から


ビーストⅦの異星の神(U-オルガマリー)
オリュンポスでビーストⅦとして顕現した異星の神(U-オルガマリー)は自らを『この惑星の邪悪を廃し、正す為に顕れたもの』と言っていました。
ある意味ではこの世(この惑星)に善を為そうとした…とも言えます。

『傲慢』の大罪とビーストⅠ
『傲慢』の具現・ナイチンゲール
ナイチンゲールは、自分は本来の第七の裁きの間の支配者だと言っています。


ビーストⅠ『憐憫』のゲーティア
第六の裁きの間(強欲)において、ゲーティアは巌窟王から

ソロモン王死後、彼の骸の内側に封じられていた七十二柱の魔神たちは独自の思想に目覚め、ソロモンの名を騙って(彼らからすれば自分たちこそ魔術王ソロモンなのだが)人類総エネルギー化事業に乗り出した。
(マテリアルより)