セーマン・ドーマン

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陰陽道

セーマン・ドーマンは陰陽道で用いる代表的な呪術図形であり、”セーマン”は安倍晴明、”ドーマン”は蘆屋道満が由来である。

三重県南部の海女が魔除けとして手ぬぐいや襦袢などの道具に描いていたものでもある。

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セーマン

セーマンの正式名称は晴明桔梗といって、五芒星の形をしている。

陰陽五行の相生(木生火、火生土、土生金、金生水、水生木)と相克(木剋土、土剋水、水剋火、火剋金、金剋木)の理を表す。

呪法として用いられる際は、星形の中央に一点を加えるのを口伝としており、逆さの五芒星にも描かれる。

世界中で使われた五芒星

五芒星は西洋でペンタグラムとも呼ばれ、魔術のシンボルとしても用いられる。

・古代イスラエル王国:ソロモン王が五芒星を護符として使用していた。
・ギリシャ:ピタゴラスが提唱した五大(地・水・火・風・空)を表す形だった。
・中国:雲南省の岩絵に丸の中に星印が描かれた「太陽」を表す図がある。
・ケルト:五芒星を冥界の女神モルガンの紋章としていた。
・オーストリア:悪霊ドルーデンフュースから身を守る護符だった。

修験道におけるセーマン

金剛界五如来の種字(梵字)である「バン、ウン、タラク、キリク、アク」を唱えて用いられ、
東方降三夜叉明王・西方大威徳夜叉明王南方軍茶利夜叉明王・南方軍茶利夜叉明王・北方金剛夜叉明王・中央二大大日大聖不動明王と五大明王の名号を持っても書かれる。

セーマンの発展

原形の五芒星から離れずに、魔除けや災害除けとして用いられた。
これは、セーマンは星辰信仰と五行思想の両方を表現しているので星の形から離れることが出来なかったからであると考えられている。

ドーマン

横5本、縦4本の棒を引いて書かれ、九星九宮を表す。

「9」という数字は陰陽道において最大を意味する。
これは中国の仙道書『抱朴子』における「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行」の9文字を唱えて魔を避けることに由来している。
日本では、「臨・兵・闘・者・皆・陳・列・在・前」と唱えるが、実際には右から左にかけて袈裟懸けに一本加えて十字にすることを口伝とする。

修験道におけるドーマン

上記の9字のほかに「青龍・白虎・朱雀・玄武・空陳(勾陳)・南斗・北斗・三台・玉女」と唱えて切る伝があり、切る順序も異なる。

ドーマンの発展

セーマンと比べてドーマンは種類が多く兵法として盛んに用いられたので、陰陽師や修験者以外にも武将や軍師にも広まった。