文学 資料室

安倍晴明物語(安倍晴明記) 現代語訳 吉備公、仲麿が末を尋ぬること

基本情報

安倍晴明物語とは

内容

吉備大臣はめでたく帰朝を遂げ、その褒章として官位が上がり、帝をはじめ世間の評判は比べるものがないほどだった。

才学優長の名臣として国家の政治を執り行った。

やがて、歳をとるにつれて吉備公はこう考えるようになった。

「本来ならば唐で生涯を終えていた自分の命が助かり、帰朝して大臣の位までになれたのは、すべて仲麿殿の助けがあったからだ。
この恩返しとして、唐より伝わった『簠簋内伝』を仲麿殿の子孫に譲り、天文地理・陰陽道の博士にすれば安倍家を再興できるだろう」

吉備公は仲麿の子孫を探し回ったが、子孫は仲麿が入唐してから帰朝せずに唐で空しく命を落としたことを聞いて、妻子ともに跡形もなく家も滅んで、いなくなってしまった。

吉備公は「こうなってはどうしようもない。私がこの世を去って百年経ってもこの書を安倍家に伝えるのだ」と遺言して亡くなった。

そんな折、和泉国篠田の里近くにある安倍野という場所に、仲麿の縁者がいると聞いて、吉備公の遺族はその人に『簠簋内伝』を譲り渡した。

しかし、その縁者は久しく庶民に身をやつして農作をし、田畑を耕して細々と暮らしていたので、『簠簋内伝』は代々家の中に埋もれ、誰も学ぼうとしなかった。

『安倍晴明物語』を読む

序
占兆根元のこと
伯道上人のこと
安倍仲麿入唐のこと
吉備大臣入唐付殿上にて碁を打つこと
吉備公文選を読むこと
長谷寺観音のこと付法道仙人のこと
吉備公野馬台の詩を読む并びに読む法のこと
吉備公仲麿が末を尋ぬること
晴明出生のこと
安倍童子竜宮に行きて秘符を得たること
安倍童子鳥語を聞き晴明という名を賜りしこと
道満のこと
道満と晴明智恵比べのこと
晴明入唐付伯道の弟子となること
晴明殺さるること
伯道上人来朝并びに道満法師ころさるること
人形を祈りて命を転じ替えたること
庚申の夜殿上の人々を笑わせしこと
花山院の御遁世を知ること
三井寺泣不動のこと
厭魅の法を以て蛙をころすこと

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