説話

安倍晴明物語(安倍晴明記) 現代語訳 序

『安倍晴明物語(安倍晴明記)』第一巻に収録。

あらすじ

聖人というものは、生まれたときから聡明なものだ。

学ばずとも智恵があるから心が天地に交わり、万物に渡り形がなくともその道理を悟ることができる。
始まりがあるものには終わりもあることを理解していて、色を見てはその性質を悟り、音を聞いてはその意味を知る。
これらはすべて天地陰陽の道に通じている。
それゆえ、あらゆる物事を理解することができる。

それなのに、世の中の人々は生まれつきの性質が弱いから見ることも聞くことも間違うことが多く、真理はなおさら理解できないので暗闇に迷い込んだような状態になる。
こういった理由で彼らは天と地の間に生きていながら、天地の理にそぐわないのはいうまでもない。

聖人は彼らを憐れんで、天・地・日・月・雨・風などには吉凶があることを世の中に教えて広めた。
その吉凶を踏まえて占ったところ、先天運、後天運、納音はすべてその通りになった。

我が国の中世において、安倍晴明は特にこれらのことを悟っており、天文地理の吉凶をはっきりと理解して数え切れないほどの霊験を顕した。

『安倍晴明物語』を読む

序
占兆根元のこと
伯道上人のこと
安倍仲麿入唐のこと
吉備大臣入唐付殿上にて碁を打つこと
吉備公文選を読むこと
長谷寺観音のこと付法道仙人のこと
吉備公野馬台の詩を読む并びに読む法のこと
吉備公仲麿が末を尋ぬること
晴明出生のこと
安倍童子竜宮に行きて秘符を得たること
安倍童子鳥語を聞き晴明という名を賜りしこと
道満のこと
道満と晴明智恵比べのこと
晴明入唐付伯道の弟子となること
晴明殺さるること
伯道上人来朝并びに道満法師ころさるること
人形を祈りて命を転じ替えたること
庚申の夜殿上の人々を笑わせしこと
花山院の御遁世を知ること
三井寺泣不動のこと
厭魅の法を以て蛙をころすこと

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