霊剣は百済から献上されたもので、天皇と朝廷を守る力があると考えられていた。
『大刀契事』
『大刀契事』は、天徳四年(960)に内裏で起こった火災で消失した護身剣と将軍剣(破敵剣)という二つの霊剣を安倍晴明が鋳造し直したことを記した文書である。
『左大史小槻季継記』では、村上天皇が賀茂保憲に霊剣の鋳造を命じて作らせたと記されていたので、保憲の補佐をしていたと考えられる。
護身剣
病気を治したり、邪気を祓う力をもつと考えられていた。
将軍剣
この剣を携えていた者は敵から攻撃されることがなかったという。
参考資料
- 高平 鳴海「図解 陰陽師」新紀元社、2007年
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