【基本】陰陽師のお仕事【説明書】

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資料

2部5章星間都市山脈オリュンポスで安倍晴明が顔出しすることを見越した記事です!

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陰陽師とは

陰陽師が活躍した時代

陰陽師は平安時代に最も活躍し、戦国時代には表舞台から姿を消した。

陰陽道

陰陽道は中国の道教をルーツにしている。
呪術と迷信に支配されていた平安社会において陰陽師はカリスマ的存在だった。

陰陽師の仕事

陰陽師の仕事
  1. 貴族が政務を実施すべき日時・場所を占う
  2. 祭祀の準備・施行を取り仕切る
  3. 撫物で穢れを祓う
  4. 暦の奏上
  5. 行幸の同道
  6. 病・死・産などの穢れがあった場合、神事を延期する

お祓い

祓いとは

祓い
人の身に付いた穢れや災いを除くために行う法のこと。
「解除(はらい)」とも。

陰陽師は日々の生活の中で起こる異変や不吉、季節のめぐりや建築・移転に際し災いを避け、穢れを祓うための祭祀を請け負った。

『穢れ』とは

穢れ…”気枯れ”。気が枯れると死が訪れる。
人間に対して感覚的に不快な念を送るものとして忌避され、災害や死をもたらす何かの発揮する悪しき働きとして定義づけられた。

陰陽師が穢れを祓うためには生死の秘密を知り、生死を司る神(晴明の場合は冥府の主神である泰山府君)と密接な交流ができていなければならない。
伝承世界において、晴明は死の世界にまつわる秘密を掴んでいるものとして描かれていた。

撫物

撫物(穢れを祓う人形)を用いた祓い。
撫物に使われる人形には金銀だけではなく、衣服や種々のものが用いられる。
自分の分身を作り、そこに穢れをまるごと移して火や水に投げ棄てる。

撫物

 

  1. 依頼主(穢れを祓う者)が陰陽師が謹製した撫物を受け取る
  2. 依頼主が撫物で自分の体を撫でる
  3. 依頼主の身の穢れが人形に移る
  4. 穢れを付着させた撫物を陰陽師に返す
  5. 撫物を受け取った陰陽師はその人形を祭壇に据えて祈祷する
  6. 穢れを祓い終えたら、撫物を依頼主に返す
  7. 依頼主は撫物を川に流すか、火で焼き捨てる
  8. 穢れが祓われる

二季の祓い

親王以下の百官が朱雀門に集まって行う国家の公式行事。
神祇官と東西漢部氏が執行するため、陰陽師は関わらない。

七瀬祓(ななせのはらい)

古代〜中世の最も代表的な穢れ払い。

七瀬とは、平安京を流れる加茂川沿いの七つの祓いの霊所のこと。

七瀬
  1. 川合
  2. 一条
  3. 土御門
  4. 近衛
  5. 中御門
  6. 大炊御門
  7. 二条末

後に洛外に伸び、摂津、山城、近江にまで拡大した。

  1. 毎月、陰陽師が吉日を選んで天皇に人形を奉る
  2. 天皇が人形に息を吹きかけ、自分の体を撫でる
  3. 侍臣が穢れが付着した人形を河原に運ぶ
  4. 陰陽師が然るべき祭りを行い川に流す

安倍晴明の師・賀茂保憲もこの七瀬祓を行っている。

七瀬祓では人形以外にも衣服や鏡などが撫物として用いられた。
鏡は自分自身を映すものなので、それ自体が撫物の要素を持っている。

天曺地府祭

天皇即位の際に京都梅小路の土御門邸内で行われた秘祭で、安倍家(土御門家)が独占していた。

  1. 新たに即位する天皇または将軍を天地の主だった神々(北帝大王、五道冥官、泰山府君、司命・司録、南斗・北斗星官など)に引き合わせ、その名を『黒簿』から削って生者の名簿に移す
  2. 福寿を増してあらゆる災いを取り除く
  3. 治世の永続をもたらしてくれるよう、天曺地府の神々に祈る

※黒簿…天界の死者の名簿
※天曺地府…天地の神々の役所

撫物は人形を用いる。

荒神祭

人の災難を祓う。

荒神祭
  1. 壇上に人の形に作った鉄身または木像の五座を祭る
  2. 米、酒、干物の魚を供える
  3. 陰陽師が祭祀・祈念を行い、願主の災難を人形に移す
  4. 川に人形を流す

招魂祭

病人の家から人魂が飛んできたときや、幻覚を見たときに行う。

招魂祭
  1. 離散しかけた病人の魂を招き、『体魂安穏』状態にする
  2. 死者の成仏と冥福を祈る
  3. 病人の小袖を撫物として穢れを祓う
  4. 小袖を北方に向けて祭る

暦の奏上

天体の動きを観測し、その未来の動きを予測し、図表にして未来に起こることを知ろうという意図で作られたもの。

中国伝来の技術である宣明暦を用いて暦を作る。
紙の不足から9世紀頃には簡略化され、11世紀以降に賀茂氏が暦道を独占したことにより暦学は停滞していった。

埋鎮呪法

埋鎮

土器に神名などの呪文を書き、何らかの霊力を封じ込めて土中に埋める呪法。
陰陽師が地鎮祭などで実際に行っていた。

霊符

鎮宅の霊符

鎮宅
家の天井や壁などに貼るなり、置くなり、埋めるなりして建物や宅地の気を整え、外部からの災厄の侵入を防ぐこと。

鎮宅霊符…鎮宅のために貼る符

道士は五万の宅神、四季歳月日時刑殺・太歳太陰将軍・門丞戸尉・井竈伏龍・庭堂屋吏などを座に招き、香茶酒を供え、ついで宅内の五虚六耗などの災いを起こすものたちを駆逐し、最後に五色の神龍に降下を願って鎮宅を頼み、家屋の安鎮を行った。

『道教事典』より

七十二星西獄真人符

中国の『太上秘宝鎮宅霊符』に基づく道教の霊符である。
七十二星西獄真人符の「七十二」は中国の代表的な神秘数の一つ。
「西獄」は中国の五霊山の一つである西獄華山のことで、「真人」は西獄華山を管掌する仙人のことである。
平安時代末期までは賀茂家が用いていたが、鎌倉時代以降は安倍家や宿曜師も用いるようになった。
この霊符は凄まじい威力を持つといわれ、以下のような功徳がある。

七十二星西獄真人符の効果
  1. 陰陽不和の解除
  2. 悪鬼除け
  3. 口舌(口喧嘩)除け
  4. 盗難除け
  5. 刀兵除け
  6. 怪異の前兆除け

このほかにも陰陽師は様々なお札やお守りなども扱っている。

陰陽師の霊符
  1. 秘符(お守りや神符として用いる)
  2. 矢除け守り(突発的な異変や難儀を免れる)
  3. 十二神神の札(十二支の神霊の符)
  4. 神馬の札(紙に符を押して神馬の代わりとする)

物忌

元々は清浄を喜ぶ神のために斎戒することであったが、平安時代中期以降は悪い夢を見たり身辺に怪事があった時に陰陽師から出された指示に従って外出や飲食などを慎み、一定期間家に籠もることを『物忌』と呼ぶようになった。

物忌が必要かどうか、物忌の原因となった怪異に潜む意味、どれくらいの期間物忌が必要かはすべて陰陽師の判断に委ねられていた。こうして貴族たちは何かあるごとに物忌として家に籠もった。

物忌というのは、夢見が怪しかったり、または何か怪しい出来事があって、気にかかって陰陽師に占わせたとき、陰陽師から『これは大事のあることを告げる知らせです。しかじかの日数、お慎みください』といわれて、その日数は他所へも行かず、家のうちに引きこもって、人にも会わず、慎んでいることを言う。その間は、柳の木を三分ばかりの長さに削り、そこに物忌と書き付けて、糸を付けて”しのぶ草”の茎に結いつけ、冠にも挿し、簾にも挿しておくのである。白い紙を小さく切って、その紙に物忌と書くこともある。しのぶ草には、別に”ことなし草”の異名もある。それゆえ、この草を用いるのである。

『貞丈雑記』より

天皇の物忌

天皇が物忌をする時は、蔵人所の出納と呼ばれる雑事担当の役人が各所に物忌札を配布し、柱などに貼り付けさせた。
天皇の清涼殿では蔵人が至るところの御簾に物忌札を差し挟み、柳の物忌札をしのぶ草に結わえたものを天皇の冠の纓(えい)に挿した。
天皇はその冠を被って忌みが開けるまで清涼殿に籠もった。

式神

陰陽師が使役する鬼神。

紙人形や木人は呪術の常用具で、折ったり切ったり削ったりして人や動物の形かたどり、そこに命を吹き込めば動き出す。
陰陽師に限らず、世界中の呪術者も使っている。

禁術

気や念力であらゆるものを封じる。

この禁術によって術者が紙を刀にしたり枷にすることができる。

剪紙成兵術

紙でつくった人形を人や鬼神のようなものに変えて駆使する術。

十二天将

十二天将
  1. 騰虵
  2. 朱雀
  3. 六合
  4. 青龍
  5. 天后
  6. 玄武
  7. 太陰
  8. 白虎
  9. 天一
  10. 勾陣
  11. 太裳
  12. 天空

これらの神々は陰陽師が過去・現在・未来を察したりするのに使っている六壬式盤上の神にほかならない。
式盤の神、すなわち式神である。