説話

無名抄 業平の家のこと 現代語訳

「業平」は平安時代前期の歌人・在原業平ありわらのなりひらのこと。

安倍晴明によって長らく在った業平の邸宅が火災で焼失してしまった話。

基本情報

『無名抄』とは

鎌倉時代に成立した、鴨長明による歌論書あるいは歌学書。全1巻。
建暦元年(1211)10月以降の成立と考えられている。

内容

また、在原業平ありわらのなりひら中将の家は最近まで三条坊門小路から南、高倉より西、高倉小路に面したところにあった。

柱なども普通の家のものとは違い、ちまきというものが使われていた。
ところが、いつ頃の人の仕業だろうか、後になってその柱が削られて普通の柱と同じようになってしまったのだ。

長押もみな丸くなって角もなくなり、本当に古風に見えたものだ。

そう遠くない昔に安倍晴明が祈祷を行って火を封じ込めたので、長いこと火災に遭わずにいた。
けれども末世には力及ばなかったのだろう、先年の火災で燃えてなくなってしまった。

補足

在原業平

天長二年(825)~元慶四年(880)5月28日。平安時代の歌人で、六歌仙・三十六歌仙の一人。

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