陰陽道

金神

『牛頭天王延喜』に登場する巨旦こたん大王は鬼門と並んで最も恐ろしい神である金神と同一視されている。
金神の七魄が人間界の衆生を害するため、最も危険な方位と考えられている。

参考牛頭天王とスサノオ

牛頭天王 インドの祇園精舎の守護神で薬師如来の化身でもあり、新羅の牛頭山の神ともいわれる疫病除けの神。日本においては、最初に播磨国明石浦に垂迹、次に広峰〜京都東山瓜生山北白川東光寺〜東山の感神院に移り ...

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金神の”金”

金神は五行の金が神格化された存在である。

『漢書』五行志で金は争いを起こすものとされている。
太白星(金星)を司る大将軍の方位でもあり、この太白星がいる方位は凶となる。

金神七殺の方位

甲・己年

甲・己年の方位

丙・辛年

丙・辛年の方位

戊・癸年

戊・癸年の方位

庚・乙

庚・乙年の方位

壬・丁

壬・丁年の方位

金神遊行

本来いるべき方位から別の方位に遊びに行くことを遊行という。

甲寅の日から五日間

甲寅の日から五日間は南を遊行する。

南方を遊行

丙寅の日から五日間

丙寅の日から五日間は西を遊行する。

西方を遊行

戌寅の日から五日間

戌寅の日から五日間は中央を遊行する。

中央を遊行する

庚寅の日から五日間

庚寅の日から五日間は北を遊行する。

北方を遊行する

壬寅の日から五日間

壬寅の日から五日間は東を遊行する。

東方を遊行する

金神四季遊行

春:乙卯の日から五日間、東を遊行する。
夏:丙午の日から五日間、南を遊行する。
秋:辛酉の日から五日間、西を遊行する。
冬:壬子の日から五日間、北を遊行する。

金神四季間日

間日は祟り神の祟りが無効化されるので、この日に金神のいる方位で何かしても祟られることはない。

祟り神が影響を及ぼさない日を間日という。

季節間日
丑の日
申の日
未の日
酉の日

参考資料

  • 藤巻一保「安倍晴明『簠簋内伝』現代語訳総解説」戎光祥出版、2017年
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