2部5章と2部6章の間にある黒点がリンボの本拠地・地獄界曼荼羅の可能性があるため、地獄界曼荼羅について考察していきます。

地獄界曼荼羅とは
十界曼荼羅
- 地獄界
- 餓鬼界
- 畜生界
- 修羅界
- 人界
- 天界
- 声聞界
- 縁覚界
- 菩薩界
- 仏界
地獄界〜天界 ⇒ 六道
声聞界〜仏界 ⇒ 四聖
合わせて十の世界がある
六道
六道界のほとんどは須弥山世界という宇宙の内部に存在します。
四聖
曼荼羅は廃棄孔(≒虚数空間≒概念宇宙)!?
細密な絵で表現された曼荼羅は宇宙を表しているともいわれますが、「曼荼羅は宇宙(の根源である大日如来)を表したもの」と考えると、曼荼羅は概念宇宙である可能性があります。
また、ソロモンの本拠地である時間神殿は宙の外、虚数空間の工房でした。
しかしCCCコラボでは廃棄孔=宙の外とも言われていました。
虚数空間=宙の外=廃棄孔で曼荼羅が「孔」だとすると、胎蔵界曼荼羅(ヘブンズフォール)が廃棄孔であることに繋がります。
(『辺獄』も廃棄孔的な意味を持っている)
なので、地獄界曼荼羅は虚数空間に存在していて廃棄孔的な役割を持っているのではないかと考えています。
リンボの名前の意味
『リンボ(Limbo)』は『辺獄』という意味で、原罪のうちに(洗礼の恵みを受けないまま)死んだが、永遠の地獄に定められてはいない人間が死後に行き着く」と伝統的に考えられてきた場所。
リンボのスキル解説
▼参考


劫濁
煩悩濁
五濁
- 劫濁(疫病や飢饉をもたらす時代の汚れ)
- 見濁(邪悪な思想の蔓延)
- 煩悩濁(煩悩によって引き起こされる悪徳)
- 衆生濁(人々の資質の低下)
- 命濁(人々の寿命が短くなる)
慢業重畳
六神通

- 神足通(瞬間移動)
- 天眼通(過去・現在・未来の事象を見通す力)
- 天耳通(世間一切の苦楽の言葉、遠近の一切の音を聞く)
- 他心通(他人の心を読む)
- 宿命通(自他の過去の出来事や生活、前世をすべて知る)
- 漏尽通(煩悩を減尽させる)
生活続命の法

輪廻転生
地獄とは

黒縄地獄
衆合地獄
無間地獄
リンボが武蔵に付けようとした忌み名

八大地獄
- 等活地獄
- 黒縄地獄
- 衆合地獄
- 叫喚地獄
- 大叫喚地獄
- 焦熱地獄
- 大焦熱地獄
- 阿鼻(無間)地獄
リンボビースト説
詳しくはここ↓↓
剣豪の「悪の芽」と蒼銀の「人類悪の種」
剣豪

蒼銀
膨大なまでの光は確かに一時、おぞましき獣へと完成しつつあったそれを地下空間から吹き飛ばしてみせたが、嗚呼、しかし人類悪の種は尽きまじ!
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ 5巻
リンボが取り込んだ神
↑の項目を見ても分かるように仏教用語が多いので、インドか日本の神と思われます。

「強大なる存在によって導かれた自我(エゴ)の雫」→異星の神に導かれた使徒(アルターエゴ)ということ
黒き神
候補①月読尊
太極図の黒い部分は「陰」を表す
→陰は月、陽は太陽
→月読尊
陰陽道の秘伝書「金烏玉兎集」でも、金鳥=太陽、玉兎=月を表している
(烏は太陽の化身、兎は月の化身なので)
候補②大黒天(→シヴァ)
大黒天(マハーカーラ)はシヴァの別名で「マハー=大きい」「カーラ=黒」という意味
シヴァが日本に伝来した時に大黒天と言われるようになった
カーマがシヴァの目を掻い潜って顕現できた理由にもなる
(「インドの神性全体に影響のある何か」は異聞帯の方を指しているのかもしれませんが…)


候補③大黒天(→大日如来→天照)
大黒天はシヴァの別名というのが通説ですが、一方で大日如来がダキニ天を調伏するために変身した姿が大黒天だという説もあります。
大日如来は本地垂迹で天照大神と同一視され、天照は太陽神なので「黒き陽」にはなるかもしれません。
後は下の台詞で黒き陽のところに「恐れよ」ではなくて「畏れよ(神仏や目上の人物などの圧倒的な存在に対して慎んだ気持ち・態度になること)」の方が使われているんですが、愛玩の獣は「おそれ うやまい」というスキルを使用します(多分漢字に直すと「畏れ 敬い」)。
リンボをビーストとして考えるならこの説が一番可能性が高いかな…と思います。
(対の概念をもつビーストはⅢが両方マーラの要素を持っていたり、Ⅵが合体するとマザーハーロットになったりと何かしら共通の要素がある)

候補④泰山府君
FGO2部新OPでリンボがバレルレプリカで撃たれるシーンがありますが、バレルレプリカは”天寿”の概念武装で対象の寿命に比例した毒素(攻撃力)を発揮します。
一方で泰山府君は人間の寿命を司る神であり、また地獄の閻魔大王とも同一視されます。
(これが「地獄界」に繋がる)
黒き光→黒は死の色→泰山府君は生死を司る神であるということで、実はリンボが食らった黒き神は泰山府君だったのかもしれません。
悪の神
候補①聖杯の泥
悪の神→アンリマユ→聖杯の泥
宿業の埋め込みが聖杯の泥による霊基汚染で、人間を黒い怪物に変えるのがティアマトのケイオスタイドのような働きをしている?

候補②ラーフ
日食や月食を引き起こすことができる
→「血染めの月が太陽を食い尽くす」

血染めの月 → 赤い月 → (皆既)月食
太陽を食い尽くす → 日食
仏陀の息子ラーフラにも「ラーフ」の名が入っている
役に立ちそうなこと
地獄の裁判官・十王
親族が死去した後は道士に頼んで初七日から三回忌までの忌日ごとに道場を立て、祀りをして冥福を祈る。
①第一殿・秦広王(不動明王)
■忌日:初七日
■役割:人間の生死を司る
②第二殿・楚江王(釈迦如来)
■忌日:二七日
■役割:活大地獄・寒冰地獄を司る。
③第三殿・宋帝王(文殊菩薩)
■忌日:三七日
■役割:黒縄地獄を司る。
現世で目上の人に逆らったものや訴訟を起こしたものが行く。
④第四殿・五官王(普賢菩薩)
■忌日:四七日
■役割:合大地獄・血の池地獄を司る。
脱税・経済をごまかしたものが行く。
⑤第五殿・閻羅王(地蔵菩薩)
■忌日:五七日
■役割:叫喚地獄を司る。
元々は第一殿の主だったが、罪人への情の深さからこの地獄に移された。
⑥第六殿・卞城王(弥勒菩薩)
■忌日:六七日
■役割:大叫喚地獄を司る。
⑦第七殿・泰山王(薬師如来)
■忌日:七七日
■役割:熱悩地獄を司る。
死者の骨から薬を作り、親族を離間させたものが行く。
⑧第八殿・都市王(観世音菩薩)
■忌日:百日
■役割:大熱悩地獄を司る。
⑨第九殿・平等王(勢至菩薩)
■忌日:一周忌
■役割:阿鼻地獄を司る
⑩第十殿・転輪王(阿弥陀如来)
■忌日:三回忌
■役割:上記の各地獄からの報告によって転生の区別を司る。
泰山府君
中国にある五岳の一つ・泰山の神。
泰山府君は日本の陰陽道と結びつき、貴族社会に大きな影響を与えた。
東嶽大帝
東嶽大帝は泰山府君と同一視されている。
人間の魂は死後泰山に行くため、泰山の神である泰山府君は死後の世界を司る神だと信じられていた。
ただし、あの世を司るからといって閻魔大王とされているわけではない。
泰山府君と地獄
仏教が中国に伝わったことによって泰山に死者の世界があるという信仰と仏教の地獄が合わさり、地獄と泰山が同一視されるようになった。