急急如律令は、道教において文章の末尾に終止符として用いられた呪文である。
中国では、死者のための墓地を確保し冥界で幸せに暮らせるよう墓券が用いられた。
後漢の時代には鎮墓瓶の文末に「如律令」「急急如律令」と記されていたが、10世紀以降になると墓券の末尾にも「急急如律令」という言葉が記されるようになった。
日本には8世紀に伝わった。
基本情報
書き方
律令が定まっていないときは「如詔書」と記し、律令として定められているときは「如律令」と記す。
参考資料
- 野口 鉄郎 (編集)、福井 文雅 (編集)、坂出 祥伸 (編集)、山田 利明 (編集)「道教事典」平河出版社、1994年
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