妖怪

絵本三国妖婦伝のあらすじと解説

『絵本三国妖婦伝』は江戸時代に高井蘭山によって描かれた読本。

中国(殷、周)・インド(天竺)・日本の三国に渡って悪事を為した白面金毛九尾の狐の物語である。

現代語訳

殷の妲己編

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』殷の妲己編

『絵本三国妖婦伝』の現代語訳です。長いので中国〜インド〜中国〜日本に分割します。今回は白面金毛九尾の狐が殷の妲己に化けた時の話です。 あらすじ 蘇妲己 殷の紂王を惑わし摘星楼に遊宴 太極の一理は陰陽の ...

続きを見る

天竺の華陽夫人編

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』天竺の華陽夫人編

『絵本三国妖婦伝』の現代語訳です。長いので中国〜インド〜中国〜日本に分割します。今回は白面金毛九尾の狐が天竺の華陽夫人に化けた時の話です。 あらすじ 悪狐天竺に至る 鶴氅裘の由来 唐土(中国)の西に印 ...

続きを見る

周の褒姒編

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』周の褒姒編

『絵本三国妖婦伝』の現代語訳です。長いので中国〜インド〜中国〜日本に分割します。今回は白面金毛九尾の狐が周の褒姒に化けた時の話です。 あらすじ 周廬氏、懐妊19年にして産す 悪狐再び唐土に化生す 周の ...

続きを見る

日本の玉藻編

プロローグ

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』日本の玉藻前編〜プロローグ〜

『絵本三国妖婦伝』の現代語訳です。長いので中国〜インド〜中国〜日本に分割します。今回は白面金毛九尾の狐が船に乗って日本に渡る玉藻前編の前日譚です。 あらすじ 仲麻呂の亡霊、吉備大臣を佐く 吉備公野馬台 ...

続きを見る

坂部行綱、嬰女を拾う #藻女、和歌を捧げて官女に補せらる

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「坂部行綱、嬰女を拾う」

坂部行綱、嬰女を拾う #藻女、和歌を捧げて官女に補せらる 吉備大臣が帰国したのは天平七年(735)で、聖武天皇の時代だった。 この時、白面金毛九尾の狐は計略を巡らせて日本に渡り、時を待って表舞台に姿を ...

続きを見る

藻女に依って、行綱恩顧を賜ふ #小町以上女房歌道名誉の話

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「藻女に依って、行綱恩顧を賜ふ」

藻女に依って、行綱恩顧を賜ふ #小町以上女房歌道名誉の話 さて、人王七十三代堀河院の時代、勅免によって朝廷の本官に復帰した北面武士の従五位左衛門尉坂部行綱は天皇からの恩義を感じて真面目に仕事に励んでい ...

続きを見る

高陽殿に藻女身より光を放つ #安倍泰親易道の妙を究む

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「高陽殿に藻女身より光を放つ」

高陽殿に藻女身より光を放つ #安倍泰親易道の妙を究む 鳥羽院の時代で天仁三年のときに改元があり、天永元年(1110)となった。 同四年正月、帝が元服した。 摂政の藤原忠実を太政大臣とし、その後永久三年 ...

続きを見る

玉藻前、泰親と問答 #玉藻前が弁舌、衆を驚かす

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「玉藻前、泰親と問答」

玉藻前、泰親と問答 #玉藻前が弁舌、衆を驚かす その頃、帝は泰親の勘文の趣旨を聞いたが「寵愛の深い玉藻前が自分を恨み仇なすはずがない。先帝から朝恩を蒙った坂部右近将監の娘に違いないのだから、疑いようが ...

続きを見る

泰親、恥辱を受ける #加茂大明神託宣

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「泰親、恥辱を受ける」

泰親、恥辱を受ける #加茂大明神託宣 この時、泰親は顔を真っ赤にして激怒した。 「私の勘文は私情を挟んだものではありません。伏義、文王、周公、孔子ら先人の聖たちが広めた易道は、我が神国に何度か伝えられ ...

続きを見る

安倍泰親、祈祷を修す #玉藻前帝都を去る

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「安倍泰親、祈祷を修す」

安倍泰親、祈祷を修す #玉藻前帝都を去る 加茂明神の神勅 播磨守安倍泰親はお咎めにあって謹慎の身となっても、帝のお悩みを晴らそうと心を砕き、思いがけず加茂明神の神勅を蒙った。やがて妻の菊園にその言葉を ...

続きを見る

狐、那須野の原に逃げ隠る #那須八郎野干狩

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「狐、那須野の原に逃げ隠る」

狐、那須野の原に逃げ隠る #那須八郎野干狩 青い幣 朝廷から東国へ「青い幣が落ちている場所には白面金毛九尾の悪狐が隠れているから、見つけ次第すぎに都へ身柄を引き渡せ」との御触れがあった。 ここに関東・ ...

続きを見る

狐、人民を傷ふ #八郎上京して返事を奏す

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「狐、人民を傷う」

狐、人民を傷ふ #八郎上京して返事を奏す 悪狐、人民を喰らう 九尾の狐が帝を病気にして国を傾けようとしているとき、きらきらと輝く神国日本はどのようにして魔魅に立ち向かうのだろうか。 忠義に厚い播磨守安 ...

続きを見る

狐、泰親に化けし八郎を誑かす #山鳥の尾を以て化生を知る

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「狐、泰親に化けし八郎を誑かす」

狐、泰親に化けし八郎を誑かす #山鳥の尾を以て化生を知る こうして那須八郎宗重は神鏡の模造品を拝借して、一刻も早く怪異を鎮めて領内に平穏を取り戻そうと急いで都を出発した。 近江路に差し掛かって勢田の橋 ...

続きを見る

大内に於いて狐狩り稽古犬追う物の権与 #三浦・上総・両介那須野へ発向

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「大内に於いて狐狩り稽古犬追う物の権与」

大内に於いて狐狩り稽古犬追う物の権与 #三浦・上総・両介那須野へ発向 悪狐再び 那須八郎が領内の妖怪を神鏡の徳によって鎮めたので、近国・近隣の民は安心した。 八郎は事の顛末を書いた手紙を関白殿下と検非 ...

続きを見る

両介、那須野の原狐狩 #泰親降雨の法を行う

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「両介、那須野の原狐狩」

両介、那須野の原狐狩 #泰親降雨の法を行う 時は保延三年(1137)9月、播磨守安倍泰親は下野国那須の郷に到着し、領主那須八郎に対面した。 道案内を頼んで修法を行う場を選んでいると、那須野の原の南方に ...

続きを見る

悪狐 石に変じ災いをなす #貴僧殺生石を教化し毒に遇ふ

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「悪狐石に変じ災いをなす」

悪狐 石に変じ災いをなす #貴僧殺生石を教化し毒に遇ふ 保延七年(1141)、元号が永治と改元される。 この年の3月10日、先帝の鳥羽上皇が出家して、ご法諱を空覚と称した。 同年12月7日、崇徳院は太 ...

続きを見る

玄翁 殺生石教化問答 #玉藻神社勧請

参考【現代語訳】『絵本三国妖婦伝』より「玄翁殺生石教化問答」

玄翁 殺生石教化問答 #玉藻神社勧請 春が去り、夏が来て、年が去り、年が改まった。 人王八十八代後深草天皇の時代となった。 この時の摂政は近衛兼経公で、武将は鎌倉の征夷大将軍・宗尊親王の治世だった。 ...

続きを見る

晴碧花園 - にほんブログ村

にほんブログ村 歴史ブログへ にほんブログ村 歴史ブログ 偉人・歴史上の人物へにほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ

安倍晴明を大河ドラマに
安倍晴明関係の年表
安倍晴明関係の説話一覧
安倍晴明ゆかりの地
陰陽師たちの活動記録
Twitterをフォローする
平安時代について知る
TOPページに戻る
購読する
follow us in feedly rss
SNSで共有する