『Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア』第16話「目覚め」感想・解説

FGOアニメ

第16話「目覚め」はケイオスタイドの泥を浴びて黒化した牛若丸が登場、ティアマトも目覚めるなど大きな動きがありましたが、牛若丸はなぜ黒化したのか?宝具に耐性を持つビーストⅡと死徒二十七祖は関係があるのか?ということを説明・考察していきます。

牛若丸オルタ登場

なぜ牛若丸は黒化したのか

牛若丸は泥の海で死に絶えたんですが、ティアマトのスキル『生命の海』によって黒化してしまいました。
『生命の海』というのは

海の中に沈んだものは自己改造、生態変化、生態融合、個体増殖といったスキルがランダムに付加される。海から地上に出る際はビーストⅡと細胞クラスでのギアス……塩基契約(アミノギアス)しなければならず、自動的に人類の敵になってしまう。

FGO material Ⅳ より

牛若丸は上記の中で『個体増殖』スキルを付加された、ということになります。

さらに、ティアマトの権能に染まった海水に触れたものはティアマトの権能を細胞に複写(=アミノギアス)され、眷属とされてしまいます。
ラフムはティアマトの泥から生まれた存在なのでこの影響は受けませんが、そうではないサーヴァントや人間は泥に触れるとティアマトに取り込まれ『黒化』ます。
『黒化』するので、あの牛若丸の体が黒くなっているんですね。

(ちなみにマテリアルでアミノギアスは『塩基契約』となっていますが、7章本編では『細胞強制』となっています)

で、この『生命の海』、すなわち『ケイオスタイド』とは直訳すると”混沌の潮”なんですが
ティアマトの権能に染まった海は混沌の海であり、また”黒く染まった海”でもあると。

ここでちょっと唐突な話になってしまうんですが、死徒二十七祖の一人であるネロ・カオスの名前は『黒き混沌』という意味を持っています。
ネロ・カオスは体内に666の獣の因子を持ち、名前に「ネロ」が入っているのでどちらかというとマザーハーロット疑惑のあるビーストⅥの方が関連性があるような気もするんですが、ここで『黒き混沌(ビーストⅡ)』と『666とネロ(ビーストⅥ)』が関連付けられることによってビーストⅡとビーストⅥのネガスキルが同類のスキルだということに繋がってくるかなと思います。
また、死徒は宝具に対する耐性を持っているんですが、ティアマトのスキル『ネガ・ジェネシス』とビーストⅥの『ネガ・メサイヤ』もまた宝具に対する耐性を持っています。
『ネガ・ジェネシス』と『ネガ・メサイヤ』が同類のスキルなのってそういう…?

ビーストが登場するシナリオには源平討魔伝パロがある!?

そういえばアニメでも「殺して進ぜよう」って言ってましたね(いいのか)。
あの台詞は元々『源平討魔伝』での義経の台詞のパロディです。
ちなみに、源平討魔伝パロはビーストⅡが登場するバビロニアだけでなく、ビーストⅢ/Rが登場するCCCコラボ(「これで勝ったと思うなよ」)、ビーストⅢ/Lが登場する大奥(エネミーの要石)でも登場しています。

牛若丸の尻鞘が狸のしっぽに似ている理由

FGOの牛若丸は尻鞘に狸の毛皮が使われていたり、狸っぽい言動が見られますが、それはなぜなのでしょうか。

牛若丸…源義経と関連があるのは源九郎狸太三郎狸がいますが、太三郎狸は平家の守護を誓った狸なので、ここでは源九郎狸の方について書いていきます。

★☆★源九郎狸の伝説★☆★

  1. 北島町高房に住んでいた「源九郎」という名の狸は、化ける才能はあったもののおっちょこちょいだったので、すぐに人に見破られて懲らしめられていた
  2. ある日、源九郎は一人のお坊さんと出会い、源九郎の才能を見抜いたお坊さんによって屋島の化け狸の大御所「ハゲタヌキ」への修行を勧められる
  3. 屋島で修行を積んだ源九郎の前に家来を連れた源義経が現れる
  4. 義経たちは屋島の戦いに向かう途中で、源九郎に屋島への道案内を頼んだ
  5. 命からがら屋島から帰ってきた源九郎は争いに参加しなくなり、平和と仲間を愛する狸になった

「源九郎」という名前ではあるけれども、源九郎狸はあくまでも義経の道案内をしたのであって「源九郎狸=源義経」ではありません。

また、『義経千本桜』には「源九郎狐」というのもいて、

  1. 静御前が持つ初音の鼓が狐の両親の皮でできていた
  2. 狐は義経の家来に化けて義経と静御前を守った
  3. 狐は義経に正体を見破られてしまうが、義経は親を慕う狐に同情し「源九郎」の名を狐に与えた

という話でした。

FGOにおいて牛若丸は女体化されているし静御前は存在を消されているので源九郎狐の話は使えないというのはわかるんですが、狸よりは鞍馬天狗伝説の方が有名な気がしますけどね…。

ちなみに、

赤いきつねと緑のたぬきで知られるように狐と狸は対で扱われることが多いです。
で、狸がいるなら狐もいるのではないか?という話について


これはあくまでも個人的な考えですが、読みが正しければ源九郎狸に対する狐というのはおそらく宇迦之御魂ではないかと考えています。(モ◯ス◯プレイヤーの方はお気づきになられたかもしれませんが…)
ほら、宇迦之御魂も源九郎狸と同じで”助けた”し…。
そして神仏習合の思想において宇迦之御魂は荼枳尼天と同一視され、型月世界においては『玉藻=荼枳尼天=大日如来=天照』であり、かつビーストⅢは摩羅の角を持つキアラとマーラに比率が大きく寄った時にビーストとして覚醒するカーマ/マーラでマーラという一体の獣であり、ビーストⅥもまた黙示録の獣に大淫婦バビロンが跨る事によってマザーハーロットという一体の獣になる…。

Ⅴは候補が何人かいてまだまだ調査中なのであくまでも”可能性の一つ”でしかないですが、頭の片隅のまた片隅に入れておいたらバビロニアアニメの牛若丸オルタをまた違った目線で見られるんじゃないか!?という話でした。