『Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア』第15話「新しいヒトのカタチ」感想・解説

FGOアニメ

第15話「新しいヒトのカタチ」はゲームだと「第15節 決戦」のゴルゴーンとの決戦から「第17節 新しいヒトのカタチ」でキングゥがラフムに刺されるまでの話でした。
今回から七つの人類悪、即ちビーストが登場するので解説や考察など書いていこうと思います。

七つの人類悪とは

ご存知ティアマトは七つの人類悪の一つ、『回帰』の理を司るビーストですが、そもそも人類悪とはギルガメッシュ曰く

なんだ、知らんのか?
貴様らはこの探索の中で、既に答えを得ていたと思ったが。
人類悪とは、文字通り人類の汚点。
人類を滅ぼす様々な災害を指している。
これは人類が発展すればするほど強くなり、その社会を内側から食い破る癌のようなもの。
言ってしまえば人類史に溜まる淀みだ。

ギルガメッシュから”新しい人類悪”と評されているBBが「ムーンキャンサー(Moon Cancer=月の癌)」なのもこれに由来しています。
(余談ですがBBは”新しい人類悪”なので、Ⅰ〜Ⅶのナンバリングには該当しません)

人類”悪”なので一見すると人類に対して悪さをするように見えるんですが、彼らは復讐者や敵意によって人類を滅ぼすもの(鬼種や人外のような)ではなく、

逆だ、美しいものよ。
人類悪とは人類を滅ぼす悪、ではない。
人類が滅ぼす悪、だ。

この後、「そのあたりの解説はいずれ、しかるべき者にさせるがいい」と続くんですが、「しかるべき者」とは誰のことなんでしょうか。CCCコラボでBBも人類悪について語っていましたが、BBのことなんですかね?

そして気になるのが、

「貴様らはこの探索の中で、既に答えを得ていたと思ったが。」

なんですけど

「この探索」がバビロニアでの探索を指しているのか、オルレアンからバビロニアまでの特異点全体の探索を指しているのかで意味が変わってきてしまうんですが、
異聞帯が「対応するナンバリングの人類悪が欠けた世界/異聞帯の王だけが対応するナンバリングの人類悪の理をもつ世界」であるならば、異聞帯と同じく七つ存在する特異点も人類悪と何らかの関係があっても不思議ではないんですね。

クラス・ビースト

通常のサーヴァントのクラス(セイバー、アーチャーなど)と同じくビーストもクラスとして存在します。

七つの人類悪。これも霊基として存在し、顕現する。
人間の獣性によって生み出された七つの災害ー
即ち、クラス・ビースト
魔術王が呼び覚ましたのは、この獣であろう。

ビーストにもクラスアイコンがあって、例えばティアマトのアイコンは

ビーストのクラスアイコンは『七つの人類悪』と言われるだけあって7つ穴が空いていて、各ナンバリングごとに点滅している場所が違います。
今のところ、ビーストⅠからⅢまで時計回りに点滅していってます。

英霊召喚の元になった人類の自滅機構の安全装置

また、

今は人類史を脅かす災害、と覚えておけ。
英霊召喚の元になった、人類の自滅機構の安全装置とな。

ここで英霊召喚の詠唱

素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

です。

詠唱の「王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」なんですが、これはセフィロトの樹を表しています。

右の「正カバラ」の方で1の『王冠』から始まった三叉路が10の『王国』に繋がっています。
このことから、英霊召喚はセフィロトを元にしていると言われているんですが、このセフィロトが反転した樹、所謂『邪悪の樹(クリフォトの樹)』というのがあります。

クリフォトの樹とセフィロトの樹
ビーストのナンバリングはクリフォトの樹に対応している、そしてそれぞれのクリフォトに対応するセフィロトがビーストに対するカウンターになっている、という説をまとめました。厳密に言うと、ビーストのナンバリングはクリフォトの樹を反転させたものと...

で、英霊召喚がグランドサーヴァントを召喚するものならば、英霊召喚の元になったセフィロトが反転したクリフォトが人類悪(ビースト)に対応しているのではないかという説が有力になっています。
さらに、今までに登場してきたビーストⅠ〜Ⅳとクリフォトの樹の悪徳を照らし合わせると、クリフォトの樹を左右反転させたものがビーストに対応しているものなんではないかと言われているんですね。
そして、それぞれのセフィロトの美徳となっているものが、クリフォトの悪徳に対して特攻となっています。たとえば、ティアマトはクリフォトでは『不安定』で、対応するセフィロトは『基盤』となります。
不安定な生命体(ラフム)を生み出すティアマトには、冥界の基盤が特攻になった、みたいな感じなんでしょうか。

ビーストⅣ・キャスパリーグとプライミッツ・マーダー

そして人類悪の説明シーンに出てきた、犬にも馬にも見えるようなこの獣、

これが、ビーストⅣのフォウくん(キャスパリーグ)が獣として覚醒した姿だと思われます。

よく見ると、人間の死体の山の上に立っていることがわかります。

これは、フォウくんが並行世界においてプライミッツ・マーダー(霊長の殺人者)という人類に対して絶対的な殺害権を持つ怪物であることに由来するものだと思われます。

プライミッツ・マーダーは死徒二十七祖の一人で、この死徒二十七祖というのが

TYPE-MOONの伝奇……というか、奈須きのこがTYPE-MOONでやっている伝奇は『すべて同じ世界』と思われがちですが、それはあくまで基本であって大きく二つの系統に分かれている事は今までちょろちょろ説明してきました。

 英霊がサーヴァントとして使役できるFate世界と、
 英霊なんて強大な概念を“自律した使い魔”なんて術式に落とし込めるワケねーだろ、という月姫世界ですね。

Fate世界の下地は『人類史を肯定するもの』なので英霊も主役として考えられますが、
月姫世界の下地は『人類史を■■するもの』なので、その敵対者である死徒たちが主題となる、みたいな違いです。

つまり、死徒のいる月姫世界では英霊召喚ができない、ということです。
英霊召喚ができないということはビーストが発生しない、ということなので、
英霊召喚可能なFGO世界においてビーストⅣであるキャスパリーグは、英霊召喚ができない月姫世界においてプライミッツ・マーダーという死徒として存在するわけです。

ティアマトが生み出した生命体・ラフム

ティアマトが目覚めるとバビロニアの街中にラフムが溢れ出すわけですが、ラフムとは

アレはメソポタミア世界の基本とも言える素材ー
神代の砂と土……神の泥で構成された、これまでの生命の系統樹には存在しない個体だ。
雄雌の個体差はない事から、有性生殖ではなく無性生殖で繁殖するものと思われる。
その内部構造から、現在の形状はまだ『幼体』だとも推測される。
……あの連中は、ここから更に進化する。
魔力反応が高いのは内部の魔力回路が神代の生命体のものだからだ。
エルキドゥの量産型と思ってくれ。
この事から、ボクはあの個体を「ラフム」と名付けた。
ティアマト神最初の子供にして、泥の意味を持つものだ。

元々、ラフムはメソポタミア神話に登場する神で、ティアマトの子供でした。
「ラフム」という名前の意味は『泥』という意味を持ちます。
ティアマトのケイオスタイドは魔術世界において聖杯の泥と呼ばれるものなんですが、これは

ティアマトは虚数空間の繋がりもあり、桜系のキャラの究極としてデザインしてもらいました。
原初の母。無垢。少女。巨大。自縄自縛。黒桜の黒い泥の凄い版、ケイオスタイド。
それだけのキーワードで、あの頭脳体と真体が届けられたのです。

黒桜の黒い泥の凄い版。

このラフムたちがそれはもうものすごい数発生するんですが
この事からわかるのはティアマトが生み出したラフムやゲーティアの魔神柱のように、

ビーストはそれぞれ眷属を従えている

ということなんですよね。

例)
ゲーティア→魔神柱
ティアマト→ラフム
キアラ→セラフィックスに召喚されたサーヴァント
カーマ→大奥の材料にされたサーヴァント

じゃあ白面金毛やマザハの眷属は何なのかという話で、マザハについては七つの丘の竜(インウィディアとかアワリティアとか)がありますが、これについて書き出すと長くなってしまうのでまた別の機会に書きます。

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