ギリシャ神話の神々と星座〜十二星座編〜

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2部5章

2部5章アトランティスでアストライア(てんびん座)、ケイローン(いて座)、ディオスクロイ(ふたご座)などの星座に関係するサーヴァントが多数登場したので、オリュンポスの予習も兼ねてギリシャ神話に登場する神々と星座にまつわる神話を調べました。

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星座の神話と伝説

おひつじ座(イアソン)

ポイオティア王アタマスの妻・イノーは前妻ネフェレーの息子プリクソスと娘ヘレーを疎ましく思い、「王子プリクソスと王女ヘレーをゼウスへの生贄として捧げよ」という神託をでっち上げた。
これを知ったネフェレーはゼウスに二人の命を救ってほしいと祈り、憐れに思ったゼウスは黄金の羊を子どもたちのもとへ放った。
二人は黄金の羊に乗ってポイオティアから脱出したが、逃げている途中でヘレーが羊から海に落ちてしまう。
コルキスにたどり着いたプリクソスはゼウスへの生贄として羊を捧げ、羊の毛皮をコルキス王アイエテスに贈った。プリクソスはコルキスの王女を妻として迎え、5人の子供を設けた。
この黄金の羊の毛皮を求めて、イアソン率いる50人の英雄たちがアルゴー船で冒険の旅に出ることになる。

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おうし座(エウロペ)

ある日、エウロペが海辺で草を摘んでいると白く美しい牡牛が彼女のそばに来てうずくまった。エウロペは興味を持って、牡牛の背に乗った。
すると、牡牛は身を起こし海を泳いでクレタ島に渡ってしまったのだ。
実はこの牡牛はゼウスが変身した姿で、真の姿を現したゼウスはエウロペと愛を交わした。そして、このエウロペの名が後の『Europe(ヨーロッパ)』の語源となったのである。

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ふたご座(ディオスクロイ)

ゼウスがスパルタ王テュンダレオスの妻レダに産ませた双子がカストルとポルックスである。双子は戦場で活躍し、イアソン達とともにアルゴー船に乗り黄金の羊の毛皮を探す旅に出かけたこともあった。
だが、実は双子にはそれぞれ別の父親がいて、弟ポルックスの父は大神ゼウスだが、兄カストルの父は人間のテュンダレオスだったのである。そのため、神を父に持つポルックスは不死身だが、人間の父を持つカストルは不死身ではない、普通の人間だった。
やがて、彼らの従兄弟が二人の飼っていた牛を奪った時、奪還に向かったカストルが従兄弟に殺されてしまった。ポルックスは仇を討ったが兄を失った悲しみは癒えず、ゼウスに「自分も死んで兄と共にいたい」と懇願した。感動したゼウスは双子を天上と地上で暮らせるようにし、兄弟愛のしるしとして、二人の姿を星座にした。

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かに座(ヘラ)

かに座の『かに』とは、ヘラクレスがヒュドラを退治した時に踏みつぶされた蟹だ。
この蟹はゼウスとその愛人の子であるヘラクレスを憎んでいたヘラがヒュドラの助太刀をして送り込んだ蟹である。
蟹はヘラクレスの脚を切断しようとしたが、ヘラクレスはヒュドラと戦うことに必死で足元に蟹が近づいてきていることに気づかなかった。
蟹を哀れに思ったヘラは、蟹を天に引き上げ、星座にした。

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しし座(エキドナ)

ヘラの狂気によって我が子を誤って殺めてしまったヘラクレスは、償いとしてエウリュステウスから『十二の試練』を授かった。
『十二の試練』の一つにネメアの獅子退治がある。
この獅子は半人半蛇の妖怪・エキドナの息子で、分厚い皮膚と硬い筋肉をもつ。
獅子の体が岩のように硬いことに気づいたヘラクレスは、棍棒で獅子を気絶させ、三日三晩締め上げて倒したのである。
のちにネメアの獅子はゼウスによって天に引き上げられ、しし座となった。

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おとめ座(デメテル)

ある日、豊穣の女神・デメテルの娘ペルセフォネーが冥界の神・ハデスにさらわれてしまった。デメテルは絶望のあまり女神の役割を放棄し、地上に降りて娘を探した。(洞窟に閉じこもった説もある)
その間、地上では1年中作物が育たず、冬枯れの季節となった。
飢饉に苦しむ人間たちを憐れんだゼウスは、ハデスにペルセフォネーを返すように命じる。デメテルは喜び、地上に緑が戻った。
しかし、ペルセフォネーは地上に戻る前にハデスからもらった12粒のザクロのうち4粒を食べてしまっていたので、12ヶ月のうち4ヶ月は冥界に滞在しなければいけない。
「冥界の食べ物を口にしたものは冥界に属する」という神々の掟があるからだ。
こうしてペルセフォネーは1年のうち4ヶ月間冥界の女王として暮らすことになり、その間デメテルは女神としての役割を放棄してしまうので、地上に冬が訪れるようになったという。

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てんびん座(アストライア)

てんびん座の”天秤”は正義の女神アストライアの持ち物で、正邪を量るために両者の魂を天秤に乗せる。すると、”邪”は下がり、”正”は上がるのだ。
人々の心に欲望が生まれはじめた頃、神々は人間の変貌ぶりに落胆し次々とオリュンポス山に去った。
だが、アストライアだけは地上に残り 人々に正義の大切さを説き続けたのだ。

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そしてついに人々の間に偽りや憎しみが生まれ、戦争まで起こす時代が到来した頃、アストライアは人間に呆れて天界に帰ってしまった。
この時、アストライアが天界に持ち帰った天秤がてんびん座になったという。

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さそり座(オリオン)

海神ポセイドンの息子オリオンは、粗暴で行状も悪かったためオリュンポスの神々から嫌われていた。
ある日、オリオンが「この世に自分より強い動物はいない」と豪語したので、怒ったヘラは巨大なサソリをオリオンのもとへ放った。
オリオンはサソリに足を刺され、命を落としたのである。
サソリはオリオンを倒した功績を神々に認められ、天に引き上げられさそり座となった。

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いて座(ケイローン)

ある日、ヘラクレスの放った矢が誤ってケイローンの膝に刺さってしまった。
矢にはヘラクレスが倒したヒュドラの毒が塗り込まれていたため、ケイローンは猛毒に苦しむこととなった。
苦しむケイローンを見かねたヘラクレスはゼウスに頼んで彼の不死を解いてもらった。
ゼウスはケイローンの死を悼み、天に引き上げ、いて座とした。

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やぎ座

やぎ座のヤギは、牧神パンの事だといわれている。
ある日、ナイル川のほとりで神々が宴を開いていた。ところが、宴が盛り上がっていたところにゼウスでさえも倒せなかった巨大な怪物・テュポーンが大暴れして飛び込んできたのだ。神々は慌てて逃げ惑い、パンも魚に変身してナイル川に飛び込んだ。
ところが、慌てすぎて下半身しか魚に変身することができず、上半身はヤギに変わっていた。神々はパンを見て大笑いし、彼の姿を記念に残すべくやぎ座としたのである。

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みずがめ座

みずがめ座の”水瓶”は、トロイアの王子ガニュメデスが持つ道具である。
ガニュメデスはとても美しい少年で、天上から地上を見ていたゼウスにも気に入られた。ゼウスは黒鷲に姿を変え地上に降り、ガニュメデスをさらって酒宴のお酌係とした。以来、ガニュメデスは天界で水瓶を持ち、神々に神酒を供し続けている。

プロメテウスの息子デウカリオンがモデルという説もある。(『デウカリオンの洪水』)
堕落しきった生活を送っていた人間に絶望したゼウスは、大洪水を起こして人類を滅ぼそうとする。それを聞いたプロメテウスは、せめて自分の息子デウカリオンとその妻ピュラだけは救いたいと思い、デウカリオンに舟を作らせる。
やがて大洪水が起こったが、デウカリオン夫妻だけは生き残ったことから、その功績が神々に認められ、星座になったという。

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うお座(アフロディーテ)

うお座の”魚”は美の女神アフロディーテとその息子エロスとされている。
アフロディーテとエロスがユーフラテス川の岸辺を歩いていると、突然テュポーンが現れて襲いかかってきた。
驚いた二人は慌てて魚に姿を変え、川に飛び込んで逃げだした。
この様子を見ていたアテナは面白がり、二人の魚の姿を星座にした。

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