善狐と野狐

資料

狐の妖怪・妖狐

妖狐とは狐の妖怪のことで、化け狐とも呼ばれる。
狸と並び人間を化かす存在といわれている。
修行を積むことで位が上がり、尾が増えていく。
妖狐は善狐と野狐の二種類に分けられる。

善狐

善狐に憑かれたものは幸福になるという。

代表的な善狐は白狐で、この狐たちは稲荷神社で稲荷神の隷属として祀られている。

空狐

年齢: 3000歳〜
尾の数: 0本

天狐がさらに長生きした存在で、尾をもたない。
また、存在が神格化しているため、妖狐を引退し神となり隠居したといわれる。
そのため、広い意味で考えると善狐の中では天狐が最上位の位となる。

天狐

年齢: 1000歳〜
尾の数: 4本

強大な力を持ち、天帝に仕える。
神と等しい存在とも。

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千里眼を持っているので、様々な出来事を見透かせる。
精神のみ存在しているため、肉眼で見ることはできない。

仙狐

1000年以上生きた善狐。
修行して仙術を得た狐。

白狐

白い狐。全国各地の稲荷神社で祀られている狐もこの白狐である。

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人々に幸福をもたらすとされる。
安倍晴明の母・葛の葉もこの白狐である。

野狐

野良の狐。人間に対していたずらや悪事を為す。

白面金毛九尾の狐

日本三大化生の一つ。

野狐の中でもとりわけ人に危害を与える狐として知られ、悪狐とも呼ばれる。

中国、インド、日本に渡り美女に化け権力者を誘惑し、世を乱した。

夏の皇帝 桀の妃・末喜(中国)
絶世の美女といわれた末喜は桀に気に入られ、妃とされて愛された。
桀は末喜のために巨大な宮殿を建て、落成祝いには大規模な宴会を催した。
祝宴では池に酒を満たして樹々に肉を吊るした。
また、末喜が絹を裂く音を好んだため、高価な絹が集められ、次々と音を聴かせるため
だけに引き裂かれた。
殷の湯王によって夏王朝は滅ぼされた。

殷の皇帝 紂の后・妲己(中国)
紂王は妲己の思うままに酒池肉林の乱痴気騒ぎを起こしたり、無実の人々を残虐な方法で処刑し虐殺を繰り返したが、周の武王率いる軍勢により捕らえられ殷王朝は滅亡した。
妲己は太公望によって照魔鏡という道具で正体を看破され、剣で引き裂かれて息絶えた。

周の皇帝 幽王の后・褒姒(中国)
幽王は、決して笑わない褒姒をなんとか笑わせようとあれこれと試みるのだが笑わなかった。
外夷が侵攻した際に上げる烽火が手違いで上がった時、諸侯が慌てた様子がよほど
可笑しかったのか、褒姒がはじめて大いに笑ったので幽王はその後何度も繰り返し烽火を上げた。やがて誰も烽火を信用する者はなくなった。
申后の父申侯の一族と北方の異民族犬戎が手を組んで周国に反乱を起こしたので、幽王は慌てて烽火を上げたものの誰一人として集まらず、王は殺害され、周王朝は滅びた。

耶竭陀(まがだ)国の太子班足の妃・華陽夫人(インド)
夫人は太子に「千人の首をはねれば、悟りを開き
千度王位を継ぐことができる」などと唆し、太子に虐殺や悪逆無道な政治を行なわせていた。
耆婆という人物が夫人を妖怪と見破り金鳳山の薬王樹の枝によって正体がばらされて
北の空に飛び去っていった。

鳥羽上皇の寵姫・玉藻前(日本)
その美貌と博識から次第に鳥羽上皇に寵愛されるようになった。しかしその後、鳥羽上皇が病に倒れた際、原因を調べた陰陽師によって正体を明かされ宮中から追い払われる。
その後、朝廷の討伐軍と那須野の地で激突。
一度目は8万からなる軍勢を退けたが二度目の戦いで敗北し、その骸は「殺生石」と呼ばれる毒を放つ石になったと言われる。

そして殺生石へ
九尾の狐は巨大な毒石に変化し、近づく人間や動物等の命を奪うように
なった。村人は後にこの毒石を『殺生石』と名付けた。
殺生石は鳥羽上皇の死後も存在し、周囲の村人たちを恐れさせた。
南北朝時代、玄翁和尚が殺生石を破壊し、破壊された殺生石は各地へと飛散したといわれる。

稲荷神と狐

稲荷神の「稲荷」とは穀物の神・宇迦之御魂(ウカノミタマ)を表す。
稲荷信仰において、狐は五穀豊穣を知らせる神の御使いとされている。
稲荷神社では狐の好物といわれる油揚げをお供え物として捧げることから、油揚げを使った料理を「稲荷」と呼ぶようになった。

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狐と狸は犬猿の仲!?

狐と狸はともに人間を化かす動物として知られている。

やせ細った体で尖った目をしている狐と、ぽっちゃりとした体型の狸という相反する見た目をしているため、対立関係として描かれるようになったという説もある。

「狐と狸の化かしあい」の言葉に知られるように、妖怪世界のライバルともされる。

minwa.fujipan.co.jp

赤いきつねと緑のたぬき

マルちゃんの公式サイトで「赤いきつね」と「緑のたぬき」の由来が明かされている。

www.maruchan.co.jp

赤いきつねの名前の由来

開発当初は熱々の美味しさが伝わるようにと、「熱いきつねうどん」という名前で発売される予定でした。しかし、店頭で目立ちシズル感のある「赤」を基調色としたデザインが採用されることになり、商品名もユニークでインパクトのある「赤いきつね」に決まりました。

緑のたぬきの名前の由来

「赤いきつね」のシリーズ品として位置づけられた商品であったため、赤と補色関係にある緑を名前に使い、「緑のたぬき」としました。

また、狐はお稲荷さんの”赤”のイメージがあった。

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お稲荷さんの”赤”

きつねが”赤”なので、補色関係にある緑をたぬきの色にしたのだ。

http://www.japan-retail.or.jp/information/standard/pdf/vol106.pdf

こうして、「赤いきつね」と「緑のたぬき」が誕生したのである。

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