ビーストの中で『対』の概念を持つ獣は元々1体の獣だった存在が2つに分かれたものではないか、という説からビーストⅤを導き出す考察です。
ビーストⅢの大元→カーマ/マーラ
ビーストⅢはR(右)が殺生院キアラ、L(左)がカーマ/マーラである。
ビーストⅢ/Rの頭に生えている角は摩羅のものである。
摩羅とは、マーラのことである。
また、キアラのマテリアルから「マスターへの態度は仏敵マーラのそれ」であることがわかる。
インド神話において、マーラは愛の神カーマと同一視され、カーマ・マーラとされることがある。
つまり、
カーマ/マーラから分かたれたものが殺生院キアラ(マーラ)+カーマ/マーラになる。
ビーストⅥの大元→マザーハーロット
未登場のため確定していないが、数々の伏線からビーストⅥはR(右)が大淫婦バビロン、L(左)が黙示録の獣であることが濃厚となっている。
大淫婦バビロンは新約聖書『ヨハネの黙示録』に登場する堕落しきった女である。
新約聖書によると大淫婦バビロンは七つの首を持つ獣、即ち黙示録の獣に跨るといわれている。
この黙示録の獣に大淫婦バビロンが跨った姿をマザーハーロットという。
▲黙示録の獣に跨る大淫婦バビロン
マザーハーロットは『ヨハネの黙示録』に登場する大淫婦で、汚れに満ちた聖杯を手に持っている。
「堕落しきった女」はローマ帝国を表現しているという説もある。
また、黙示録の獣の七つの首はローマ帝国の七つの丘(七人の皇帝)を表しているともいわれる。
▲強化クエストでロムルスにスキル「七つの丘」が追加された
つまり、マザーハーロットから分かたれたものが大淫婦バビロンと黙示録の獣となる。
▲アーサーの「Lの瘴気とRの残り香」発言から、L=黙示録の獣、R=大淫婦バビロンとしている。
ビーストⅤの大元は?
コヤンスカヤはタマモナインの一人・タマモヴィッチであることが明言されている。
タマモナインの大元・玉藻前の大元である天照大神の『対』となる存在は左右・陰陽の観点からすると月読命ということになるが、天照と月読は合体して別の存在になるわけではない。
【ビーストⅤ考察】
ビーストⅤの出典は日本神話で、
天照大神と月読命で対になっているのではないか、という説#FGO #FGO考察 #FGO_ep7 #バビロニア pic.twitter.com/VuACp1Il1c— ホイミン (@yamimiin) 2019年10月19日
この天照大神の一側面が白面金毛九尾の狐で、その白面金毛の一側面が玉藻前という設定になっている。
また、白面金毛九尾の狐を祓ったといわれる安倍晴明は「キャスター界隈の大人物」といわれている。
この「大人物」という言葉はグランドクラス=冠位持ちであることを表しているのではないだろうか。
人類悪・白面金毛九尾の狐に対応する冠位サーヴァントが安倍晴明となるのであれば、コヤンスカヤは天照でなく、白面金毛九尾の狐としてビーストになる可能性がある。
▲水着2019「 第五カジノ 「鮫! 姉! 母!」」より
水着イベントから察するに、「ビーストモード」とは「傾国=白面金毛九尾の狐」のことではないか。
なので、今回は天照ではなく、白面金毛九尾の狐が人類悪として現れるものとして考察していく。
コヤンスカヤの大元である玉藻前は天照=大日如来=荼枳尼天と同一視される。
さらに、荼枳尼天は白狐や野干に乗る姿で描かれることから稲荷信仰と習合して稲荷明神・宇迦之御魂(ウカノミタマ)と同一視される。
ウカノミタマもまた、日本神話に登場する神である。
荼枳尼天は仏教の神でビーストⅢと出典が重複してしまうため、本稿ではビーストⅤのLRが合体するとウカノミタマ(稲荷神)になるものとして考察していく。
つまり、コヤンスカヤ(=白面金毛九尾の狐=荼枳尼天=ウカノミタマ)+ビーストⅤの片割れ→ウカノミタマになる。
また、ウカノミタマは農業・穀物の神、または商工業の神として全国の稲荷神社で祀られている。
ということは、ビーストⅤの片割れはウカノミタマ(稲荷神)または稲荷神社と関係のある人物と考えられる。
白面金毛九尾の狐が「国を滅ぼすことしかできない」なら、対となる獣は稲荷と関係のある人物で、国を興したものなのかもしれない。
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