- 異聞帯と人類悪の関係
- Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア (『憐憫』のない世界)
- Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング(『回帰』のない世界)
- Lostbelt No.3 人智統合真国 シン(『快楽』のない世界)
- Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ(『比較』のない世界)
- Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス にない人類悪は?
異聞帯と人類悪の関係
異聞帯と人類悪は下の表 のように対応している。
No. | 異聞帯 | 人類悪 |
---|---|---|
1 | 永久凍土帝国 アナスタシア | 憐憫 |
2 | 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング | 回帰 |
3 | 人智統合真国 シン | 快楽 |
4 | 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ | 比較 |
5 | 神代巨神海洋 アトランティス | ? |
6 | ■■円卓領域 ■■■■■・■・■■ | (繁栄?) |
7 | ■■樹海■■ ■■■・■■■■■ | (慚愧?) |
異聞帯の王だけが人類悪の理を持ち、異聞帯の住民は人類悪の理を持たない世界である。
極端に言えば、「人類悪の理を持つ者が治める世界」のようなものではないかと考えている。
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア (『憐憫』のない世界)
イヴァン雷帝が「ヤガには他者に対する憐憫がない」と言っていることから、LB1の異聞帯住民には『憐憫』がないことがわかる。
異聞帯の王・イヴァン雷帝
イヴァン雷帝には、ヤガたちに対する憐れみがあった。
▲「第22節 獣国の皇女」より
異聞帯の王には憐憫があったが、異聞帯の住民には憐憫がなかった。
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング(『回帰』のない世界)
この異聞帯の人間はどんなに長くても25歳までしか生きられない。
年に一度「御使い」が集落に来て、25歳になった者と15歳までに子供を作れなかった者は集落の門の外へ連れて行かれる。
門の外へ連れ出された人間は巨人に襲われて死んでしまう。
人として成熟する前に死んでしまうので、「最初の状態に戻りたい」と感じることがない。
また、やり直そうとしたことが人類史によって悪とみなされたことから、『回帰』の失われた世界だということがわかる。
異聞帯の王・スカサハ=スカディ
スカサハ=スカディは「北欧の母」であり、異聞帯住民を我が子として愛していた。
▲「第5節 雪と氷の城(前編)」より
異聞帯の王だけが回帰を持ち、異聞帯の住民には回帰がなかった。
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン(『快楽』のない世界)
ビーストⅢの理は快楽/愛欲だが、マテリアルより、愛欲は快楽から分かれた側面のため、大元の理を快楽とし、快楽のない異聞帯として考察していく。
LB3の異聞帯住民は文字を知らなかった。
▲「第5節 白杆の女傑、国士無双」より
LB3では異聞帯住民たちは文字や詩を学ぶ『快楽』を禁じられていたのだ。
異聞帯の王・始皇帝
異聞帯における人間は始皇帝ただ一人であり、ただ独りの人として民を愛し導こうとしていた。
始皇帝だけが快楽を持ち、異聞帯住民には快楽のない世界だった。
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ(『比較』のない世界)
LB4は生存競争のない世界といわれており、『比較』がなかったことがわかる。
異聞帯の王・神たるアルジュナ
神たるアルジュナはすべての悪を排斥し、完全な世界を作るために「善」と「悪」を比較し、創世と滅亡を繰り返していた。
神たるアルジュナだけが比較を持ち、異聞帯住民には比較がなかったといえる。
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス にない人類悪は?
ここからは、LB5に対応する人類悪について考察していく。
ゼウスがポリスに設置した”守護神”
LB5にはいくつかのポリスがあることがわかっている。
ポリスには、各ポリスごとに守護神を祀っているという話がある。
そのため、LB5では、ゼウスが人間(異聞帯住民) を管理・支配するために守護神の役割を担うサーヴァントを設置したのではないかと考える。
上の図のような社会構造になっているのではないかと考える。
『愛玩』の獣・コヤンスカヤ
コヤンスカヤはカイニスから『愛玩』のケモノと呼ばれていた。
まだ判明していないビーストはⅤ、Ⅵ、Ⅶだが、Ⅵは『繁栄』、Ⅶは『慚愧』であることが予想されるため、『愛玩』はビーストⅤの理である可能性が高い。
しかし、ビースト創世記対応説においてビーストⅤに対応するのはノアの方舟だ。
ノアは神の言う通りに動物たちを集めて方舟に乗せたが、『愛玩』したわけではない。
なので、ビーストⅢの「快楽/愛欲」のように、ノアの方舟に対応する理から分かれた側面が『愛玩』なのではないだろうか。
また、SW2より、神とは「命を管理し、文化を焚きつけ、生命圏を守るもの」である。
神の姿とは、「命を管理するもの」なのだ。
このことから、LB5に欠けている人類悪は「管理」か、または管理に関係する言葉ではないかと考えられる。
ビーストⅢの理は快楽/愛欲だったが、LB3で欠けていたのは快楽の方なので、
LB5は人間が神によって管理された異聞帯であり、管理がない世界ではないかと推測する。
また、キリシュタリアが「弱い人間を廃する栄光の歴史」や「人の意識がどれほど沸騰しようと覆らない世界」と言っていることから、ギリシャの神々は能力のない人間や神を裏切る人間を生み出さないような管理をしていると考えられる。
▲LB2「第6節 雪と氷の城(後編)」より
ギリシャの神性はロボといわれていることから、神々がウイルスのようなものを異聞帯に散布することによって、人間が神に逆らえないような管理の仕方をしているのではないかと考える。
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