平安時代

結城浜の戦い(千葉・千田合戦)

結城浜の戦いは、治承四年(1180)9月に起こった千葉一族と千田親政らの合戦である。
千葉・千田合戦とも呼ばれる。

背景

千葉常胤の一族が目代を討つ

治承四年(1180)9月13日、千葉常胤は息子と親類を連れて源頼朝のもとへ参上するつもりでいた。
だが、胤頼が「この国の目代は平家方の者ですから、我々一族がみな(頼朝のもとに)参上すれば必ず攻めてくるでしょう。まず目代を倒すべきです」と言ったので、常胤はすぐに目代を追討するよう命じた。

胤頼と甥の成胤が目代を襲撃した。
成胤の郎従らが目代の館に火を付けて燃やした。
目代は火の渦から脱出しようともがいている間に、胤頼に討ち取られた。(『吾妻鏡』同日条)

経過

14日、下総国千田庄の領主である判官代藤原親政ちかまさは、目代が討たれたと知って挙兵した。
しかし、常胤の孫成胤によって捕縛された。(『吾妻鏡』同日条)

参考資料

  • 福田 豊彦 (編集)、関 幸彦 (編集)「源平合戦事典」吉川弘文館、2006年

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